スマートフォンを持ち歩く現代において、モバイルバッテリーは必需品となっています。
特に旅行中や外出先で充電が切れそうになると不安になりますよね。
その中でも「5000mAhのモバイルバッテリーってどのくらい使えるの?」と疑問に思う方は多いのではないでしょうか。
本記事では、5000mAhという容量の意味や実際にどのくらいスマホを充電できるのかを、iPhoneシリーズ別にわかりやすく解説します。
さらに、充電回数の計算方法や充電にかかる時間、10000mAhとの違いについても触れ、モバイルバッテリー選びの参考になる情報をお届けします。
モバイルバッテリー初心者の方から、買い替えを検討中の方まで、この記事を読めば自分に合った容量選びがきっとできるはずです。
モバイルバッテリー5000mAhってどのくらい使えるの?
mAh(ミリアンペアアワー)とは?基本の意味をやさしく解説
mAh(ミリアンペアアワー)は、バッテリーの「電気容量」を示す単位です。
5000mAhなら「1時間に5000ミリアンペアの電流を流せる容量がある」という意味になります。
スマホのバッテリー容量もこの単位で表され、たとえばiPhone 15のバッテリー容量は約3349mAhです。
5000mAhのバッテリー容量はどのくらいの性能なのか?
5000mAhのモバイルバッテリーは、軽量でコンパクトなサイズが魅力で、iPhoneを1〜1.5回程度充電できるのが一般的です。
ポケットにも収まるほどのサイズ感で、バッグの中でもかさばらず、ちょっとしたお出かけや通勤・通学時にも持ち運びやすいのが大きなメリットです。
また、近年ではUSB-Cポート搭載や急速充電対応のモデルも増えており、性能面でも進化を遂げています。
外出時の予備電源としては十分な性能を持っていますが、長時間の外出や旅行などで複数回のフル充電を求める用途には、やや物足りなさを感じる容量といえるでしょう。
iPhoneシリーズ別:5000mAhで何回充電できる?
iPhone16は何回充電できる?
iPhone16のバッテリー容量は3561mAhです。
5000mAhのモバイルバッテリーでフル充電しようとすると、1回が限界で、実際には80〜90%程度の充電が可能と考えましょう。
iPhone15は何回充電できる?
iPhone15のバッテリー容量は3349mAh。
5000mAhバッテリーなら、理論上1.1回の充電が可能ですが、変換ロスを考慮すると実質的には1回前後が現実的な数字です。
iPhone14は何回充電できる?
iPhone14は3279mAhのバッテリーを搭載しています。
5000mAhモバイルバッテリーなら、1.2〜1.3回程度の充電が見込めます。
iPhone13・12など旧モデルは?
iPhone13は3240mAh、iPhone12は2815mAhのバッテリー容量です。
これらであれば、iPhone13で約1.2回、iPhone12で約1.4回程度の充電が可能で、ややゆとりを持った使い方ができます。
モデル別の充電回数まとめ
iPhoneモデル | バッテリー容量(mAh) | 充電可能回数(目安) |
---|---|---|
iPhone16 | 3561mAh | 約1回 |
iPhone15 | 3349mAh | 約1.1回 |
iPhone14 | 3279mAh | 約1.2回 |
iPhone13 | 3240mAh | 約1.2回 |
iPhone12 | 2815mAh | 約1.4回 |
実際にどのくらい使える?充電回数の計算方法と注意点
「フル充電●回分」には誤差があるってホント?
モバイルバッテリーの「何回充電できるか」は理論値で示されることが多く、実際とは異なるケースが少なくありません。
また、使用する充電ケーブルの品質が低いと、電流の伝達効率が悪化し、さらに充電時間も伸びてしまいます。
加えて、接続するポートの出力電力や、スマートフォン側の充電制御機能によっても変動が起きるため、単純な理論値通りにはいかないのが現実です。
ロス(変換効率)を考慮した実際の給電量とは?
モバイルバッテリーからスマホへ電力を送る際、電圧の変換や発熱により約20〜30%のロスが発生します。
一般的にUSBポートから出力される電圧は5V前後で、これをスマートフォンの内蔵電池(3.7V前後)に適した電圧へと変換する過程で、どうしてもエネルギーの無駄が生じてしまいます。
そのため、5000mAhのバッテリーでも、実際にスマホに供給できる電力量はおよそ3500〜4000mAh程度にとどまります。
この数値をもとに充電回数を再計算すれば、より現実的な運用が見えてくるでしょう。
iPhone以外(Androidやイヤホン)での利用例
5000mAhは小型デバイスにも最適で、ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチなど、消費電力の少ない機器であれば5〜6回の充電が可能です。
ポータブルゲーム機やモバイルルーターなどでも、予備電源として有効に活用できます。
Android端末のバッテリー容量はモデルによりさまざまですが、最近のハイエンドモデルでは4500〜5000mAhの端末も珍しくありません。
そのような機種では1回のフル充電がギリギリ可能なラインとなりますが、省電力モデルやエントリーモデルであれば1.2回〜1.3回の充電が見込める場合もあります。
5000mAhの充電にかかる時間は?
モバイルバッテリー自体の充電にかかる時間
5000mAhのバッテリーをフル充電するには、一般的に2〜4時間ほどかかります。
ただし、この時間は使用するケーブルや充電器の種類、出力電力、さらにはバッテリー本体の設計によっても大きく変わります。
また、充電環境の温度や使用中のアプリの起動状況なども影響するため、日常的な使い方に合わせた最適な充電環境を整えることが重要です。
急ぎの場合は急速充電に対応した高出力充電器を活用するのが賢明です。
スマホを充電するのにかかる時間の目安
iPhoneを5000mAhのバッテリーで充電する際は、約1〜2時間が目安です。
ただし、これはあくまでおおよその目安であり、スマートフォンのバッテリー容量、バッテリー残量、バックグラウンドアプリの動作状況などによっても充電時間は変わってきます。
また、iPhoneが高速充電に対応しているかどうかや、モバイルバッテリー側の出力性能によっても差が出ます。
高出力の急速充電に対応したモバイルバッテリーを使えば、同じ5000mAhでもより短時間で充電が完了することもあります。
急速充電対応かどうかで時間は大きく変わる
最近のモバイルバッテリーには「PD(Power Delivery)」や「Quick Charge」などの急速充電技術が搭載されているものもあります。
これらの技術は、対応するスマートフォンと接続することで、通常よりも高出力での充電が可能となり、充電時間を大幅に短縮できます。
また、急速充電に対応しているバッテリーは、通常のモデルに比べて多少価格は上がりますが、時間効率を重視するユーザーにとっては非常に価値のある機能といえるでしょう。
5000mAhと10000mAhのどっちを選ぶべき?
容量・サイズ・重さの比較(表形式で視覚的に)
項目 | 5000mAh | 10000mAh |
重さ | 約120g前後 | 約200〜250g |
サイズ | コンパクト | やや大きめ |
充電回数 | 約1〜1.4回(iPhone) | 約2〜2.5回(iPhone) |
5000mAhが向いている人/10000mAhが向いている人
携帯性を重視するなら5000mAh
5000mAhは「軽さ」や「携帯性」を重視する人におすすめです。
重さは約120g前後で、ポケットや小さなポーチにも収まりやすく、カバンの中に入れてもかさばりません。
日帰りの外出や短時間の外出時、通勤通学や近場への買い物などには特に便利で、「とりあえずの安心感」を与えてくれる存在です。
長時間の外出には10000mAh
一方、10000mAhのモバイルバッテリーは「外出が長時間に及ぶ人」や「スマホを2台以上持っている人」「タブレットやイヤホンなど複数デバイスを同時に使う人」に向いています。
重さは200gを超えるものもあり、サイズもやや大きめですが、その分フル充電2回以上が可能な安心感があります。
比較項目 | 5000mAhの特徴 | 10000mAhの特徴 |
重さ・サイズ | 約120g/コンパクトで持ち運びやすい | 約200〜250g/やや大きめ |
充電可能回数 | スマホ1〜1.4回分程度 | スマホ2〜2.5回分程度 |
向いている用途 | 日常の短時間外出/軽量を優先したい人 | 長時間外出/複数端末を使用するシーン |
持ち運びやすさ・用途で選ぶ最適なバランスとは
頻繁に外出先で充電が必要な人、あるいは出張や旅行が多い人には10000mAhがおすすめですが、日常使いには軽量な5000mAhの方がストレスなく使えます。
自分のライフスタイルに合わせた容量選びが大切です。
まとめ
モバイルバッテリーの5000mAhは、「軽くて持ち運びやすい」「iPhone1〜1.4回程度の充電が可能」という特徴を持っています。
iPhoneの機種によって若干の差はあるものの、日常的なちょっとした外出や緊急用としては十分な性能です。
また、ロスを考慮した実効容量や急速充電の有無も、充電回数や時間に大きく影響するポイントです。
どのくらい使えるかを正しく理解することで、購入後の後悔を減らすことができます。
さらに、10000mAhとの比較を通じて、自分の使用スタイルに適したモバイルバッテリーを選ぶ視点も大切です。
容量だけでなく、サイズや重量、用途に応じてベストな選択をするために、本記事の内容を参考にしていただければ幸いです。